グーグル営業!Web戦略術コラム
グーグル営業!この言葉を開いて、皆さんは何をイメージするでしょうか。
グーグルは言わずと知れたインターネットの検索エンジンです。今や世界一の利用者数を誇り、1カ月間で約1億4110万人が利用しています。ちなみに、ヤフーは約1億4060万人。2つを合わせて3億近くの人がネットで検索して情報を得る時代になったのです。グーグルには「世界中の情報を組織化し、それを誰からでもアクセスできるようにすること」というミッションがあるといいます。世界中の情報が集まるツール。
それを企業経営にも生かさない手はありません。それでは、どう生かせばいいのでしょうか。
ただし、ホームぺージだけですべての営業活動が行えるわけではありません。ホームページを見て問い合わせてきたユーザーを「顧客」へと導くのは、やはり営業マンの力なのです。ある保険会社の代理店は、ダイレクトメール(DM)を送付した後に電話で勧誘するという従来の方式を、先に電話をし、DM送付の許可を得たところにだけ送付し、そこに電話をかけるという方法に変えて大成功しました。ニーズの堀り起こしをしてから営業をかければ、契約がまとまる確率がぐんと上がるのです。
グーグル営業はまさに「ニーズの掘り起こしをしてから常業をかける成功プロセスを構築する方法」なのです。やみくもに飛び込み営業や電話営業をしてストレスを抱える必要もありません。効率よくスピーディーに契約を獲得できるのです。
本コラムは、序章+6章から構成されています。
序章ではホームベージ制作で陥りがちな問題点、第1章ではグーグル常業で何ができるのか、webマーケティングと営業マンを連動させたしくみ作りについてお話しています。
第2章、第3章はグーグル営業の「グーグル」の部分。第2章はグーグルの機能を使った情報の集め方や分析の仕方、第3章はキーワード対策といったwebマーケティングに関するノウハウが中心になっています。
第4章ではグーグル営業を導入して成功した実例をご紹介します。第5章では最強の常業部隊を作る社内体制の整え方について、第6点早ではホームページのリニューアル前後ですべきことについてお話しています。
グーグル営業は、webマーケティングと営業マンが最大限に力を発揮できるプロセスが整ってはじめて実現できるのだと、実感していただけると幸いです。本コラムを書いている現在、世界的な金融危機が起こり、日本の経済も大荒れの状態です。上場企業はバタバタ倒産していますし、大企業の仕事を打ち切られている中小企業も青息吐息の状態。内定を取り消しにする企業まで続出しています。実は、こんな時代にこそグーグル営業は最強の力を発揮するのです。
経営が苦しければ人材は増やせない、けれども営業をしなければ生き残っていけない。そんなジレンマを一気に解消できるのがグーグル営業です。
グーグル営業こそ、不況の中でも生き残るために、中小企業の味方になるのだと私は確信しています。
工藤龍矢書籍『グーグル営業』より抜粋