1商品1ホームページの鉄則

売れるホームページを構築するにあたって、1つの商品につき1つのホームページを開くというのが基本的なホームページの作り方です。

例えば、トヨタや日産などの自動車メーカーは車積別にURLを設けてホームページを構成しています。自動車に限らず、大手化粧品メーカーや飲料メーカーなども同様に商品ごとのホームページを展開していて、多いものでは数十ページになる場合もあります。商品ごとに独立したホームページを作る理由はは、商品によってターゲットが異なるからです。

商品は、ニーズを持っているターゲットに、効果的なUSPを打ち出して売るのが営業プロセスの基本「鉄アレイモデル」です。鉄アレイのターゲットの部分が複数存在したら、ターゲットの数だけホームページを作ることが、効果的な集客を実現する近道です。例えば、学生とOL、主婦ではそれぞれ欲しい化粧品は異なります。さらに肌質によっても欲しい化粧品は異なりますし、小悪魔メイクにしたい、清楚なメイクにしたいなど、どんなメイクにしたいかによってもニーズは異なります。それらを1つのホームページでまとめて紹介するより、別々のホームページで丁寧に説明する方が、ユーザーは選びやすいのです。そして異なるターゲットにアプローチするためには、ホームページごとに異なるUSPが必要になります。

商品ごとにホームページを開くもう1つの理由は、SEOとして有効だからです。今までの章でもお話ししたように、ネットはリンクの世界でもあります。ーつのホームページがほかのホームページからリンクを張ってもらえる数をリンクポピュラリテイ(被リンク数)と呼びますが、グーグルやヤフーなどの検索エンジンは、リンクボピュラリテイが多いほど優良ホームページと見なすため、上位に表示される傾向があります。

リンクを張るのは、同じ会社内のホームページでも構いません。2つの商品に2つのホームページを作り、相互にリンクを張ったとしたら、2個のリンクが張られることになります。リンクポピユラリティの数が多ければ多いほど、上位になる可能性が高くなるのです。

情報は出し惜しみしない

ホームページに営業マンになってもらうと前述しましたが、そのためにはホームページを見ているユーザーが欲しいと思っている情報を、できる限り公開するべきです。おおざっぱな情報だけを載せて「詳細はお問い合わせください」と営業マンにつなげる 方法は一般的ですが、実はこの方法だと多くのユーザーを逃しています。商品をよく理解していなければ、買いたいという本気度はそれほど高くありません。その状態で疑問点があって企業に連絡したときに、「担当者がご説明に伺います」といわれたら、押し売りのように感じて即座に断るでしょう。

情報を出し惜しみしていないホームページは、次の3つのメリットがあります。

1、SEOの点数か上がる

前項でも話したように、ホームページ数が多い、つまり情報量が多いほど検索エンジンの上位に表示される可能性が高くなります

2、コンバージョン率が上がる

情報提供量とコンバージョン率は比例します。

3、営業マンの負坦か軽減される

徹底的に情報を載せておくと、営業マンが一通り説明したのと同じぐらいの情報量をユーザーは得られます。そこで「欲しい」と思って連絡してくるユーザーは、本気度が高いので契約までスムーズに進みやすいのです。また、ユーザー自身も商品やサービスについての情報をある程度得ているので、営業マンが一から説明しなくてもいいので、負担が軽くなるというメリットもあります。営業マンが50人ぐらいいる企業なら営業マン自身が時間をかけてセールスをすればいいでしょうが、人員もコストもかけられない中小企業は、ホームページに営業マンの代わりに商品やサービスについて「語って」」もらうべきです。

私はこういうホームページを「営業支援型」と呼んでいます。ちなみに、当社のホームページは5000ページあります。そこまで増やすのにはそれなりの年数が必要なので、最初の1年は最低でも400ページ、できれば1000ページに増やしましょう。400ページ作るのには、平均で半年から1年くらいかかります。

工藤龍矢書籍『グーグル営業』より抜粋

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