業者とのコミュニケーションの取り方

ホームページ制作を業者に委託したとしても、その運用・管理を丸投げするのは禁物です。ホームページ制作会社はホームページの制作に関してはプロかもしれませんが、売れるしくみを作るノウハウは持っていませんし、自社の業務や営業にも精通していません。全面的に任せたら自社が求めているのとは迷うホームページになってしまいます。ホームページの運用・管理は、web部門を中核として、経営責任者の社長をはじめとする全社員を巻き込んで推進していくのがベストです。

ただし、IT専門の企業でなければ、動きの速いIT分野の最新情報を収集し続けることは不可能なので、やはりアドバイザーとして、信頼のおける業者にコンサルティングを依頼した方がいいでしょう。その際、業者を1社に絞るのではなく、IT関連でも複数の分野から数社選んで、必要な情報を流してもらえるようにしてください。webマーケティングの世界は半年前の知識は「ゴミ」となる程、移り変わりが激しいので、常に最新の知議で武装しているアドバイザーを見つけられたら最強です。

 

日々改善すること

営業マンのスキルがアップし、webマーケティングが軌道に乗ってきたからといって、細やかなメンテナンスを行っていかなければ、これまでの努力も水の泡です。グーグル営業を定着するには、第5章で紹介したPDCAサイクルに沿って、日々少しずつでも運営体制を改善していくことが肝心です。

当然ですが、企業は成長が止まった瞬間から衰退が始まります。不況の中でも生き残るには、成長し続ける底力を身に付けるしかありません。ある製造メーカーは、SEOやキーワード広告を実施し、新規の顧客の問い合わせが急増したものの、半年の間1つも契約に結び付きませんでした。集客した顧客を営業マンに引き継ぐまでに3、4日かかってしまったり、見込み度が低い顧客なのにトップセールスマンに対応させるなど、場あたり的な対応が多かったのです。

そこで集容をストップし、営業マンとセットアッパーのスキルを強化し、売れるホームページに作り直したところ、契約が面向いように決まるようになりました。部分的に改善したら、遅かれ早かれ問題点が噴出します。まずしっかりと枠組みを整え、PDCAサイクルを機能させること。体制を作るまでは時間はかかるかもしれませんが、1年後には効率よくスピーディーに集客から成約まで導ける最強の営業部隊ができているはずです。

営業は、本当はもっと楽しく、楽にできるものなのです。それを実現させるのが、グーグル営業という、新しい営業スタイルなのです。

工藤龍矢書籍『グーグル営業』より抜粋

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