グーグルとヤフーの違い
webマーケティングのスキルの1つに「SEO」があります。SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジン対策(あるいは検索エンジン最適化)という意味で使われます。検索エンジン対策とは、検索結果のページに表示されるときに、自社のホームページが上位に表示されるように工夫することです。
日本の検索エンジンの利則頻度は、ヤフーが59.8%、グーグルが32.7%というデータがあります。2つを合わせて8割を超えるということです。ヤフーとグーグル以外にもMSN、goo、エキサイトなどの検索エンジンがありますが、それらは全部合わせても20%以下のいわばマイナーリーグのような存在です。
ホームページを使ったグーグル営業を実践するためには、ヤフーとグーグルの2大検索エンジンを完全制覇する必要があります。本コラムでは「グーグル常業」と表現していますが、広義にはヤフーも含んだwebマーケティングということになります。ただし、グーグルとヤフーは主な利用者に違いがあります。ヤフーの利用者はネットの初心者や主婦、学生などが多いので、「BtoC」としての使用が圧倒的に占めます。グーグルはIT系やシステム系に強い業界のビジネスマンが多いので、「BtoB」としての使用率が高いといえます。だからといって、BtoBのホームページはグーグルから検索した人ばかりというわけではなく、ヤフーで検索した人もいます。
結論をいうと、グーグルとヤフーの両方で検索したときにベスト同入りをするようになるのが理想的です。さらにいえば、ベスト3入りを目指した方がいいでしょう。
グーグルとヤフーで上位に表示されるためには、多くのホームページにリンクを張ってもらうというのが1つの方法です。リンクが張られていればいるほど、優良なサイトであるという1つの指標になるからです。そこで、ホームページを作っている人は「リンクフリーです」「リンクをする人はこのバナーを使ってください」などと表記して、積極的にリンクを張ってもらおうとするわけです。ただし、グーグルとヤフーーでは若干次のような遠いがあります。
グーグルは「リンクの数」を重視する
グーグルは「ページランク」というホームページの重要度を測る技術を持っています。多くの良質なページからリンクされているページは、良質なページであるという考えのもとにページの重要度を割り出しているのです。そのため、リンクの数が多ければ多いほど高評価となり、上位にランクインされやすくなります。
ページランクでは、具体的には0~10段階までの全11段階でホームページを評価しています。更新に数カ月かかることや基準が公開されていないといった問題はありますが、グーグルが自社のホームページをどう評価しているのかを知ればホームページの作り方の参考になります。
ヤフーは「リンクの質」を重視する
ヤフーは3つの点を重視しています。
1、ヤフーカテゴリーの登録サイト
ヤフーにはロボット型の「サーチテクノロジー」と登録型の「ヤフーカテゴリー」の2種類の検索エンジンがあります。ロボット型とは、ネット上の無数のホームページに含まれるキーワードから勝手に検索するシステムで、皆さんもホームページを持っているのなら、検索対象になっています。ヤフーカテゴリーは企業の場合は有料ですが、自社のホームページをここに登録するのは必須だといえます。登録していないホームページは登録型の検索エンジンを使っても当然表示されません。登録するとサーチテクノロジーで優先的に上位に表示してもらえるというメリットもあります。
2、歴史のあるサイト
運営年数の長いサイトにリンクされていると高評価になります。
3、関連性のあるキーワードで上位表示しているサイト
派遣業なら、「派遣」というキーワードを入力したときに上位表示されているサイトは、ますます評価が高くなります。
工藤龍矢書籍『グーグル営業』より抜粋