グーグルで上位に表示されるための基本戦略
あらゆるデータを集めて分析を行ったら、次は売れるホームページにするためのしくみ作りに取り掛かります。ホームページを公開しても、検索エンジンやほかのサイトからリンクを張られなければ、直接URLを入力するしか手立てはありません。皆さんも、ある企業に興味を抱いたとき、まずは有名で検索し、社名でヒットしなかったら商品名などで検索するでしょう。それでも出てこなかったらURLを打ち込むしかないので、検索するのは面倒になりやめてしまうはずです。
グーグルなどの検索エンジンで上位に表示されるようにする対策を「SEO」といいます。SEOの基本対策は、リンクを増やすことです。ほかのサイトに自分のサイトを張ってもらうことを「被リンク」といいます。被リンクの数が多ければ、ほかのサイトから支持を得ているという証しになるので、グーグルやヤフーの上位に表示される可能性が高くなります。地道に多くのサイトに登録してもらうよう活動を続けるのが、成功への最短距離なのです。
リンクの増やし方には3つのレベルがあります。
レベル1、サイトに登録する
無料や有料の検索サイトにホームページを登録する方法です。これは誰でもできる最も簡単な方法です。無料サイトは数十種類あります。グーグルもヤフーも質の高いホームページに数多くリンクを張られていると上位に表示されるため、面倒でもできるだけ多くのサイトに登録してください。また、代表的な有料サイトは5つありますが、すべてに登録する必要はありません。予算に余裕があるのなら2、3個登録してもいいと思いますが、基本的にはヤフー・ビジネスエクスプレスだけで十分です。ヤフービジネスエクスプレスに登録すると、
4つのメリットがあります。
1、ヤフーで上位に表示される
2、ヤフーのキーワード検索結果には「登録サイト検索」がある
3、ヤフーカテゴリーからの集客も期待できる
4、ヤフーカテゴリーページからも被リンクが受けられる
レベル2、相互リンクを預ってもらう
ほかのサイトにリンクを張ってもらうようお願いする方法です。一社ずつ地道にお願いしていくしかありませんが、効果は期待できます。とくにリンクを張ってもらうと影響力が大きいのは次の3つのサイトです。
1、ャフー・ビジネスエクスプレスのカテゴリー登録サイト
2、ドメイン取得が古い(歴史のある)サイト
3、自社のコンテンツに関連する内容のサイト
まずは取引先や顧客、関連会社などにリンクを貼ってもらうよう依頼するところから始めるのが手っ取り早い方法です。自社で先方のリンクを張り、それからリンクをお願いする、という順番で相互リンクでWin-Winの関係を築くのがポイントです。次に、自社のホームページが登録されているヤフーカテゴリー内の関連性の高いカテゴリーに登録されているサイトに相互リンクをお腹いします。例えば食品の原材料を製造している会社なら、食品加工の会社や食品を販売する会社などにリンクを張ってもらうと効果が期待できます。
さらに、ライバルとなる競合ホームページが被リンクを受けているサイトのリンク元に依頼するのも一案です。競合ホームページとは、自社の目標キーワードや類似キーワードを検索して上位に表示されたホームページのこと。自社が呼び込みたいユーザーを集めているので、そのユーザーに自社のホームページにも訪れてもらえるよう伏線を張っておくのです。競合ホームページの被リンクについて調べる方法は後述します。
レベル3、サイトからのリンク・クチコミ
これは非常に難度の高い方法です。専門性の高いサイトや超人気サイトからリンクを張ってもらうよう依頼するのです。地方自治体や官公庁などの公共性の高いサイト内に、有償の広告枠があるケースがあります。コストはかかりますが、ページランクが高いサイトからの被リンクを得られるので、非常に有効です。地方自治体や官公庁にリンクを張ってもらうのはハードルが高いので、それらの団体の活動に何らかの形で参加するなどの根回し的な行動は必要となるでしょう。
なお、リンクを張ってもらうための手段として、リンクキット(絵柄と入れてほしい言葉をセットにしたツール)を自社のホームページに用意しておくと、リンクを張ってもらいやすくなります。
工藤龍矢書籍『グーグル営業』より抜粋