ステップ3 SEOを始める
キーワードに顧客の心理が表れる
グーグルやヤフーで特定のキーワードで検索したとき、1位に表示される場合と、2ページ目、つまり11位に表示される場合では、あなたの会社のホームページの紹介文を目にする確率は25倍以上変わります。皆さんも何かを検索したときに、1ページ日を真剣に採し、それでもなければ2ページ日以降を探すでしょう。探している情報が見つからなくて、根気よく探したとしても5ページぐらいが限度です。つまり、50位以降に選ばれているホームページは、ユーザーから見れば無きに等しい存在なのです。
SEOの日標は次の3点になります。
・グーグル、ヤフーで「ベスト10位入りを目指すこと
・できれば「ベスト3」入りを目指すこと
・ただし、「儲かるキーワード」で
ところで、「ハワイ旅行」と「ハワイツアー」では、どちらのキーワードの販売単価が高いと思いますか。答えは、ハワイツアーよりハワイ旅行です。ハワイ旅行を選ぶ人の販売単価の方が、20%近く高いのです。これは、「ツアー」という言葉は、格安ツアーなど安いイメージを連想しやすいからでしょう。エイチ・アイ・エスのような絡安のツアーを提供している旅行代理店を選ぶ確率が高くなるのです。ハワイ旅行で検索する人は、家族旅行で行く人、いいホテルに泊まっておいしいものを食べたいと思っている人などが打ち込むキーワードだと予想できます。このような人は大手旅行代理店のツアーに申し込むので、販売単価が上がるのです。
このように、顧客の選ぶキーワードには必ず、意図、狙い、ニーズ(キーワードインテント)が含まれているのです。SEOをする上で、単語の文字列に込められた、ユーザーの意図、狙い、ニーズをつかむスキルを身に付ける必要があります。このスキルがあるかないかが、SEO成功の生命線であり、極めて重要なポイントです。
それでは、問題です。「ホームページ作成」と「ホームページ制作」では、どちらのキーワードの販売単価が高いでしょうか?
「作成」というキーワードで検索する人は、自分でホームページを作るための、資料を収集しているというニーズが込められています。それに対して、「制作」 で検索する人は、どの業者が自分の会社のホームページ制作に適しているか、比較検討してみようというニーズを感じられます。そのため、制作というキーワードで検索する人の販売単悩の方が高くなります。
このように、ちょっとしたキーワードの使い方でも、その中にしっかりとしたユーザーのキーワードインテントが含まれているのです。そしてキーワードは、大きく分けて、情報収集ワードと、購入検討ワードの2種類に分けることができます。「レシピ肉じゃが」と「スイーツ通販」いうキーワードとでは、どちらが情報収集ワードで、どちらが購入検討ワードでしょうか。
「レシピ肉じゃが」というキーワードで検索する人は、夕方4時か5時ごろになって、「そろそろ夕食の準備しようかしら。今日は肉じゃがでも作ろうかしら、でも、どうやって作るんだっけ」とパソコンを開いてキーワードを打ち込み、材料や作り方の情報を収集するイメージがあります。レシピ情報をネットから入手して、料理を作れば目的達成なので、ものを買ったり、お金を払ったりする意図はまったく感じられません。そのため、「レシピ肉じゃが」は、情報収集ワードに分類されます。
それでは、「スイーツ通販」はどうでしょう。例えば、お友達の家へ遊びに行く約束があって、何か気の利いたお土産がないかネットで探してみよう、買いに行く暇がないから通販で探そうというように、明らかに「買いたい」という意図が込められています。つまり、「スイーツ通販」は、購入検討ワードに分類できることが分かります。
グーグルは検索エンジンで、いわば機械ですが、「グーグルの後ろには生身の人間がいる」のです。キーワードインテントを意識して、そのキーワードを入力した人の気持ちや、その思いをくみ取ることができるようになることが、グーグルに選ばれるキーワード作りの次のステップです。
工藤龍矢書籍『グーグル営業』より抜粋
