キーワードとコンバージョンの関係

キーワードには、情報収集ワードと、購入検討ワードの2穂類があるとお話ししましたが、コンバージョンを導けるのは購入検討ワードです。

まずは、購入検討ワードで検索してくる顧客のコンバージョンが確実に取れるようにしなければなりません。購入検討ワードで検索される比率は、全体の5%~10%ぐらいです。これを、すぐに購入してくれそうな顧客なので「今すぐ客」とします。

それに対して、情報収集ワードは全体の15%~25%くらいを占めます。例えば「レシピ肉じゃが」で調べる人は、今は買わないけれど、もともと料理に興味がある人なので、そのうち科理教室に通い始めるかもしれませんし、食材を買い求める可能性のある顧客なので、「見込み客」と見なすことができます。見込み客は今すぐ客の倍ぐらいいると考えられます。順序が大切なのですが、今すぐ客のフォローがしっかりできてから、見込み容に合わせた対策を考える必要があります。

1章でもお話ししましたが、コンバージョンにつながるキーワードは、固有名詞と普通名詞の制合から求めます。この2つの名詞が使われる割合は、グーグル全体で8対2になります。固有名詞というのは、「エビちゃん」「トヨタのプリウス」「資生堂のTSUBAKI」のような、そのものズバリ、オンリーワンのキーワードのことで、この名前で検索されるケースが8割になります。普通名詞は、「ダイエット」「文房具」「シャンプー」といった一般的な名称のことで、これが残りの2割です。

固有名詞での検索が大半を占めているとはいえ、固有名詞で検索されるのは、一流ブランドや、大手企業、有名商品にだけ許される特権です。ベンチャー企業や中小企業は、普通名詞で果敢に戦うしかありません。シェア20%の荒波の中で戦いながら、固有名詞で会社名を検索されたり、商品名で検索されたりするようなブランディングをして、将来的には認知度を高められることが理想です。

例えば「オー人事」で有名なスタッフサービスは、社名よりも先に「オー人事」というキャッチフレーズで消費者に覚えてもらっています。おそらくスタッフサービスで検索するユーザーよりも「オー人事」で検索する人の方が多いのではないでしょうか。そのような成功キーワードを生み出すためにも、SEOを重点的に行うべきなのです。

工藤龍矢書籍『グーグル営業』より抜粋

 

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