世界中から問い合わせが殺到
2007年12月に新しいホlムペlジに切り替えました。それに合わせて5000通のリストに一斉にメール配信をしたところ、顧客の反応は予想以上でした。60件もの問い合わせが殺到したのです。そのうち、2件の試作品の発注がすぐに決まりました。今までの体制ではとても対応しきれないので、webマーケティングの運営体制を見直すことになりました。それまでは、営業マンが営業の仕事をしながらホームページの作成やコンテンツ改訂などを兼務していたのです。とてもそこまでは手が回らないので、webマーケティング専任の担当者を作り、迅速に対応できる体制を整えました。
今でもその勢いは衰えず、毎月70件前後の問い合わせがあります。その結果、以前は受注の99%が既存顧客でしたが、年間50件以上のペースで新規顧客を獲得できるようになったのです。問い合わせに対する成約率は約7%と非常に高い水準を誇っています。さらに、グーグル営業は思わぬ効果を引き出しました。問い合わせが全国から来るようになっただけではなく、台湾、中間、韓国といった海外からも来るようになったのです。
グーグル・アナリテイクスを使うと、どの国からエクセルさんのホームページに来ているのかが分かります。それを見ると、中国は1カ月間で292セッション、アメリカは127セッションあった月もあります。しかもホームページは英語で書かれていないにもかかわらず、アメリカでは平均滞在時間は1分を超えていました。
これは今すぐ客が海外にもいるという証拠です。エクセルさんの荷品名がJIS規格に定められたアルファベット記号であり、米国鉄銀協会(AISI)と共通の呼び名であるという点が強みになったのでしょう。世界的に、グーグルで商品名を検索するとエクセルさんのホームページが上位に表示されるようになっているのです。実際に、2008年はマレーシアの企業と1件成約しました。
工藤龍矢書籍『グーグル営業』より抜粋